眼瞼下垂(がんけんかすい)とはどんな症状?

このサイトでは、目の開きが悪くなり、外見的に眠たそうにも見られる「眼瞼下垂」について解説します

<眼瞼下垂とはどんな症状のことを言うのか>

眼瞼下垂は、名前からも分かるように、「目」の部分に関する症状のことを言います。

目の周りには筋肉があり、そのうちの一つである「眼瞼挙筋」というものがまぶたを持ち上げています。私たちのまぶたがしっかり持ち上がり、目にかかっていないのは、この眼瞼挙筋の働きが大きいと言えます。

しかしながら、この眼瞼挙筋はずっと同じように働き続けられるわけではありません。さまざまな理由でこの筋肉の働きが弱まり、まぶたが垂れ下がってきてしまうことがあります。

この状態を「眼瞼下垂」という名称で呼んでいます。

<眼瞼下垂の歴史について>

さて、このような特徴を持つ眼瞼下垂ですが、実はこの眼瞼下垂という症状はそれほど長い歴史を持つ症状ではありません。

この症状が認知されるようになったのは、なんと1969年になってからなのです。

1969年に、ミシェル・ビアード(ミシェル・ベアードとも)博士が出した本である「BEARD’S PTOSIS」にその記述が見られます。この本には、眼瞼下垂の手術方法が書かれており、これが原点だと考えられています。

このときに扱われていた症例数は、450件。私たちから見れば非常に多い件数に見えるのですが、一般的な医療的な判断からすると、これは非常に少ない数なのだそうです。

ただ、当時の技術を生かした写真やイラストなどがふんだんに使われており、現在でも非常に興味深い書籍として知られています。

ちなみに、この「眼瞼下垂」という症状がそれほど長い歴史を持っていないことについて、解釈を添えている専門家もいます。その意見によると、「絶対に治療しなければいけない病気だ、とは認識されていなかったのでは」ということです。眼瞼下垂には先天性と後天性がありますが、先天性の場合は私たちの目鼻立ちと同じように「容貌の特徴の一つ」、後天性の場合は「加齢による変化」だととらえられていたのではないか、と推察されています。

現在はさまざまなところで「眼瞼下垂」という症状が知られるようになってきました。眼科などの診療項目の一つとしても数えられるようになっています。しかしやはり、まだまだ「技術」という意味では研究途上の症状のうちの一つだと言えるのかもしれません。

<眼瞼下垂と「たるみ」はまったく違うもの>

診療科目のうちの一つとして眼科などにも取り上げられるようになった、とした眼瞼下垂ですが、これはその症状から、「眼瞼下垂」は、しばしば「たるみ」と混同されがちです。しかし眼瞼下垂とたるみはまったく異なります。たるみは、「皮ふ」が垂れ下がってきてしまうことによって起こるものであり、「筋肉の退化」によって起きる眼瞼下垂とは明確に区別されるのです。そのため、治療方法も異なります。

眼瞼下垂の場合は「埋没法」と呼ばれる方法などで対応することが増えていますが、たるみの場合は切開という方法を用いることが一般的です。

たるみか、それとも眼瞼下垂ということも、きちんとした熟練の医師ならば見極めることがもちろん可能です。「メスをいれなければいけないのが怖い」「本当にきちんと見極めてくれるのかが不安」「歴史が浅い病気なら、目の前のお医者さんにもわからないかもしれない」ということであれば、いくつかの病院にセカンドオピニオンとしてかかってみるのもよいでしょう。また、治療方法についてもそれぞれの病院で異なります。自分にあった病院を選ぶためにも、不安要素は少なくしましょう。

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