結局どこで受ければいい? 眼瞼下垂に力を入れている美容クリニック

「眼瞼下垂」で調べると、さまざまなクリニックがヒットします。「眼瞼下垂手術」をメニューに掲げているところは、当然ながら、どこも自身の医院の技術に自信を持っています。また、個人との相性もあるため、どのクリニックが良い、悪いとは一概に言えない部分も多いと言えます。

ただ今回はそのなかでも、「眼瞼下垂に力を入れているクリニック」としてよく調べられている知名度の高いクリニックをいくつか紹介したいと思います。

<丁寧な説明がうれしいヴェテクリニック>

「なぜ眼瞼下垂になるのか」「どのような手術方法があるのか」「保険はきくのか」などについてまで詳しく説明しているのが、ヴェリテクリニックです。このクリニックのホームページは、単純に「手術を当院で受けようと思っている人」に対する案内だけでなく、「そもそも眼瞼下垂とはどういったものか」をとても細かく説明してあります。眼瞼下垂に悩む人は、一度目を通しておくべきでしょう。

このクリニックは、ほかの病院での眼瞼下垂手術に失敗した人の「お直し」をすることも得意です。メイクと眼瞼下垂の関わり方についてまで言及しています。

東京、愛知、大阪、福岡と全国にあるのも便利ですね

<丁寧なカウンセリングがうれしいユニタ整形外科・形成外科クリニック>

ユニタ整形外科・形成外科クリニック(以下「ユニタ」)は、非常に丁寧なカウンセリングをすることでよく知られています。カウンセリングを「治療の一つの段階」として定めており、理想のイメージやダウンタイムなどについてしっかり説明してくれる病院であり、安心感が強いのが特徴です。

この病院の場合は、確固たる信念を持って、「結膜から行う手術はしない」としています。(先天性などの一部の例外を除きます)そのため、この理念に共感する人でなければ、ユニタでの眼瞼下垂治療は難しいと言えるでしょう。しかし技術力の高さをウリにしているところでもありますから、傷が見えてしまうというリスクは少ないと言えます。

ちょっと難点なのは、ユニタは全国展開をしていない病院である、ということ。福岡にしかないので、東京などの人は足を運ぶのが極めて難しいと言えるでしょう。

<知名度NO.1!? 高須クリニック>

「高須クリニック」といえば、多くの人が知っているクニリックでしょう。日本でも有数の知名度をほこる病院であり、だれもが一度はコマーシャルで目にしたことのある病院だと言えます。

高須クリニックでは、施術前~半年後までの写真をきちんと載せており、経過がわかりやすいという特徴があります。カウンセリングを受けた当日に手術を受けられるため、時間がかからないのも魅力です。また、施術時間も短いのでこの点も安心です。メイクもその日からできるので、ノーメイクで帰らなければならない……ということもありません。

クリニックは、東京・神奈川・愛知・大阪にあります。

<「指導者」もやってきた医師が施術するコムロ美容外科>

数多くの美容外科医の育成に尽力してきた医師がメスをとるのが、「コムロ美容外科」です。東京・大分・宮崎と、九州に強い病院です。

「痛み」「腫れ」を極限まで排除したとされる「コムロメソッド」という技術を開発し、痛みの少ない眼瞼下垂手術を目指しています

「痛み」が怖くて眼瞼下垂手術をためらっている、という人にはよいでしょう。

ちなみにこのコムロ美容外科の場合、眼瞼下垂は他の目元施術との組み合わせ手によって料金が大きく変わります。30万円、50万円、70万円となっており、会計が明朗であるのもうれしいポイントです。

ここで紹介した4つ以外にも、さまざまな病院があります。眼瞼下垂の専門医を擁する「いりなか眼科クリニック」、保険診療による眼瞼下垂の手術を担当する「はる眼科クリニック」など、いろいろな候補があります。自分にあったものを選んでくださいね。

眼瞼下垂の気になる治療費、ダウンタイム、麻酔、施術時間について

眼瞼下垂の手術を受けたい、と決めたのであれば、気にするべきは、「治療費」「ダウンタイム」「麻酔」「施術時間」などです。

眼瞼下垂手術の実態について見ていきましょう。

<眼瞼下垂の費用はいくらくらいなのか>

眼瞼下垂の費用ですが、これは保険適用の手術であるのか、それとも保険適用外の手術であるかで値段が大きく変わってきます。

「眼瞼下垂によって視界が狭くなってきた」「日常生活に不便があるほど眼瞼下垂が進んでいる」というような、「健康的な生活を行うことができない」という状態の眼瞼下垂であるのなら、それは保険適用内での手術となります。この場合、費用は4万円~5万円程度(両目)が相場だと考えられています。

しかしこれが、「保険適用外」だと話はまったく異なります。

「眼瞼下垂でまぶたが垂れてきたけれど、外見以外には問題がない」というような場合は、あくまで自由診療の範囲だと考えられてしまうからです。

この場合、値段は大きく跳ね上がります。

どんな手術方法を選ぶのか、片目だけなのかそれとも両目だけなのかによっても異なりますが、安いところでも20万円を切ることはあまりないでしょう。場合によっては50万円近くになることもあります。自由診療の場合クリニック側で値段を決めることができるため、値段に大きな開きがでるのが特徴です。この点も踏まえて病院を選ぶことが重要です。

<眼瞼下垂のダウンタイムはどれくらいか>

「ダウンタイム」とは、「日常の生活を、不都合なく送ることができるまでに要する期間」を指します。ダウンタイムが短ければ短いほど動きやすくなるので、できれば短い時間にさえておきたいものです。

眼瞼下垂のダウンタイムの場合も、「どんな施術方法をとるか」によって異なってきます。たとえばまったくメスを入れないタイプの手術の場合、かかるダウンタイムは非常に少なくなると言えます。

ただ、基本的には、「3日間程度は痛みが残る、6日以内の場合も湯船を使ってのお風呂はいけない」と言われています。特に3日目までは、目のあたりを石鹸などで洗うこともよくありません。傷口をぬらさないように注意しなければなりません。

1週間経ったら軽い運動ができるようになりますが、目の周りが手術の後から解放されるまでには20日間程度の時間を見ておいた方がよさそうです。加えて、完全に落ち着いた状態になるためには6月ほどの時間が必要だ、と考える向きもあります。

<眼瞼下垂の麻酔と施術時間>

眼瞼下垂は、当然麻酔を使って施術をすることになります。笑気麻酔、あるいは麻酔効果のある目薬をさして麻酔を取り入れます。効き方は個人個人で多少の違いはあるため、不安なようならば、「痛みがあるようならば、追加で麻酔を入れられる」としている病院を選ぶとよいでしょう。

ただこの麻酔は、当然のことながら、しばらくすると切れてしまいます。そのため、同時に痛み止めの薬などを飲むケースもあります。

眼瞼下垂に手術にかかる時間は、病院によって多少違いがあります。ただ、両目の場合は、1時間半~2時間くらいが一つの目安となっているようです。また、施術が終わった後は入院をする必要はないので、そのまますぐに帰宅することができます。化粧などについては制限が掛けられることも多いので、気になるようならば、サングラスなどを持って行っておくとよいかもしれません。

ここで紹介したのは、あくまで一般的な事柄です。

病院や医師によって考え方に違いもありますし、手術方法によっても違います。自分自身が納得のいくまで、きちんとした説明を受けてください。後になって取り返しがつくものばかりではないからです。

眼瞼下垂治療の成功と失敗について。失敗を避けるためには

目のまぶたが垂れ下がってくる「眼瞼下垂」。これは外見の魅力を損ねてしまいますし、視界を悪くしてしまうなどのマイナス点もあります。

そこで、「手術」というかたちで問題を解決しようと考える人も多くいます。

ただ、眼瞼下垂の手術には失敗もあります。

今回は、眼瞼下垂の失敗と成功に関してみていきましょう。

<眼瞼下垂手術には失敗はあるのか>

まず、「眼瞼下垂手術には失敗があるのかどうか」を考えていきましょう。

これに対する答えとしては、「ある」ということになります。これは何も、眼瞼下垂手術が特別に難しいものであるとか、下手な医師が多いとかといった話ではありません。眼瞼下垂手術に限らず、手術には必ず「失敗」という言葉がつきまといます。たとえ簡単なものであっても、「絶対に成功する」とは言い難いものがあるのです。

また、眼瞼下垂手術の場合、どうしても「外見上の問題」が出てきます。そのため、手術が終わった後の状態を見て、100人の医師のなかの99人の医師が「成功した」と考えるものであっても、手術を受けた人が「イメージと違った」と感じるのであれば、その人にとっては「この眼瞼下垂手術は失敗だった」と感じることでしょう。

このように、眼瞼下垂の成功―失敗を断言することはなかなか難しいという問題があるのです。

<それでも明確な「失敗」はある>

ただ、上でお話したのは、あくまで一般論です。実際にはひどい失敗例もあると言われています。

たとえば、いわゆる「ギョロ目になった」というもの。眼瞼下垂手術をしたのはいいけれども、やたらに目は大きく押し出されているように見える風貌になってしまった、というものです。このトラブルは比較的多く、眼瞼下垂手術の失敗例としてよく知られています。

「せっかくきれいな二重だったのに、眼瞼下垂手術を受けたことによって、まぶたがおかしくなってしまった」という話も耳にします。またこれ以外にも、「目のバランスがとれなくなってしまった」「左目と右目で、あからさまに違いがあって違和感がものすごくある」というようなケースもあり得ます。

さらには、目が乾きやすくなった、という話も聞きます。

せっかくきれいに整えてもらうことも目的として眼瞼下垂手術を受けたのに、このような結果になってしまっては元も子もありません。

<眼瞼下垂手術、失敗しないためにはどうすればいいのか>

では、失敗のない眼瞼下垂手術を受けるためにはどうしたらよいのでしょうか。

これには、医師との事前の丁寧なカウンセリングが必須です。特に、初めの項目で触れた「イメージ違い」は丹念に打ち合わせをすることで、リスクを軽減することができます。

「なんかこの病院やだな」「お医者様の説明が丁寧ではない」と感じたのであれば、その直感に従いましょう。必要なことをうまく聞き出せなかったり、求める説明が得られなかったりするところは警戒してしかるべきです。

次に、その病院の評判をよく調べること。その病院がどれほどの歴史があり、ノウハウはしっかりしているのかなどを確認することが大切です。症例数は多い方が頼りになりますが、あまりにも多すぎる場合は「一人ひとりに向かい合う時間が少ないのではないか」と疑ってみるべき、と警鐘を鳴らす人もいます。また、症例写真がしっかりと掲げられているところを選びましょう。

不幸にして手術が失敗した場合は、「修正手術」に長けている病院を選び、再度の手術に踏み切ることが必要になるかもしれません。その場合は、修正手術の症例を多く持っているところを選び、「前のところで失敗された。不満点はここだ」ということをしっかりと伝えましょう。それによって修正を行う医師も対処しやすくなります。

「切らない眼瞼下垂術」とは?~二重形成との複合手術〜

「メスを入れない整形手術」は、一世を風靡しました。まぶたが垂れ下がってくる眼瞼下垂でもそのようなことは可能なのでしょうか。

今回は「切らない眼瞼下垂術」に注目してお話していきます。

<何をもって「切らない」とするのか~メスを使わない方法について>

非常に興味深いことに、実は、「切らない眼瞼下垂術」というのは定義があいまいなものです。

私たちは、「切らない眼瞼下垂術」というと、「まったくメスをいれないで行う手術」を想像します。しかしこの理解は必ずしも正しくはありません。

実は、「切らない眼瞼下垂術」には2つの方法があると言われています。

まず一つ目は、糸で瞼を縫い止めて行う方法。この場合、メスを使わないで行う手術であるため、恐怖感がほとんどありません。また、当然のことながらダウンタイムも短くてすみます。

ただしこの方法の場合、持続期間は数年といったところ。そのため、あくまで一時的な対処方法となります。

<「まぶたを切らない」という方向からアプローチする「切らない眼瞼下垂術」>

ただ、「切らない眼瞼下垂術」はもう一つの意味も持ち得ます。

それが、「まぶたを切らないから、『切らない眼瞼下垂術』と名乗っている」というもの。

この方法の場合は、実際にはメスを入れます。ただし、一般的な眼瞼下垂術のときはまぶたにメスを入れるのですが、こちらの場合は結膜側から刃を入れます。そのため、眼瞼下垂術のときにまぶたにつく傷が一切見えなくなる、というものです。傷跡が残らないこと、次の日からでもすぐにメイクができることから、この方法も広く知られています。

こちらの「切らない眼瞼下垂術」の場合、結膜側からメスを入れるということで、高度な技術が必要になります。そのため、美容外科のなかにも、「一部の医師しかできません」としているところもあります。

どちらが良い、悪いとは言い難いのですが、いずれの場合にせよ、「切らない眼瞼下垂術」をしてほしいと考えているのであれば、かかろうとしている病院がどちらの「切らない眼瞼下垂術」をやっているのかを確認することが必要です。不安ならば、それぞれのメリットやデメリット、持続期間、そして料金などを確認するとよいでしょう。整形手術はお金がかかりますし、「顔」にかかわるもの。多少時間がかかっても、納得のいくところで受けるべきものだからです。

<眼瞼下垂術と二重形成手術>

さて、「眼瞼下垂術」と並んで話されることが多いものの一つに、「二重形成」があります。

「二重まぶた」というのは、美女の条件の一つと考えられています。そのため、多くの女性の憧れです。

ただ、眼瞼下垂の場合、二重の幅があきすぎてしまい、不自然に見えることがあります。眼瞼下垂術を受けることで、目がぱっちりと開くようになり、自然な二重を作ることができると言われています。

「切らない眼瞼下垂術」のなかには、「二重にする手術も一緒に行える」としているところもあるので、確認してみるのもよいでしょう。

またその際に、「仕上がりのイメージ図」を、わかりやすく提示してもらうことができるのならばそれが一番よいと思われます。言葉だけの説明では、なかなかイメージがつきにくいからです。

いずれの場合にせよ、目のたるみをとり、美しい目元を作り上げることができるという意味では、眼瞼下垂術は非常に意味のあるものです。自分の納得のできる眼瞼下垂術を扱っている病院を選び、しっかりと説明を受けてから手術に臨みましょう。いろいろな意見はありますが、「顔」というのは、人の印象を大きく左右するものです。自分の目元、ひいては顔全体に自信をもつことができれば、人生そのものにも自信が持てることでしょう。

保険診療と自由診療の違いを解説。眼瞼下垂はどっちで治療するのがいい?

瞼の筋肉の働きがよくないことによって起こる「眼瞼下垂」。これは手術で治療することができます。しかしそのときに気になるのが、「保険診療か、それとも自由診療か」ということです。

ここでは、「そもそも保険診療と自由診療はどう違うのか」「保険診療で手術ができるのはどういう場合か」「自由診療のときの注意点は?」について見ていきます。

<そもそも保険診療と自由診療はどう違うのか>

保険診療と自由診療は、大きく違います。

保険診療の場合、健康保険が使えるため、手術や投薬治療を受けた場合でも満額を払う必要はありません。そのため、非常に安く治療を受けることができます。

これは日本人の医療を支えている根幹的なシステムです。いろいろな意見はありますが、日本という国が比較的貧富の差が少なく、だれもが医療を受けられるのはこの「保険診療」によるところが大きいと言えます。

保険がきいている場合、治療にかかる費用は大きく割引されます。負担額は年齢や収入によって異なりますが、1割~3割の間です。つまり、10万円の治療を受けたとしても、自己負担額は1万円~3万円で済むのです。

眼瞼下垂を受ける人の大多数は、負担割合が3割の層(小学校入学~69歳まで)でしょう(そのため、ここではこの「3割負担」を前提としてお話をしていきます)。

ただ、注意してほしいことがあります。それはこの「保険診療」が使える範囲がきちんと定められている、ということです。これは「その人が生きていくうえで必要な治療」についてしか認められません。そのため、美容整形手術などの顔や体を美しくするための手術や、病気にかからないために受ける予防注射、一般的な妊娠などについては原則として保険はききません。

<眼瞼下垂の場合はどうなるのか>

では、眼瞼下垂の場合はどうなのでしょうか。

これは実は、「保険診療」と「自由診療」の境目にあるものだと言えます。

眼瞼下垂のもっとも大きな症状として、「まぶたが垂れ下がってくることで外見上に変化が現れる」というものがあります。これだけの場合は、あくまで「美観を整えるために手術を受ける」ことになるので、保険はききません。つまりは「自由診療」に分類されるのです。

しかし、「眼瞼下垂によって視界が著しく狭まり、日常生活に支障が出ている」「瞳孔部分にまで影響がある」といった場合には、「保険診療」が可能になります。

つまり、単純な外見上の変化だけでなく、一般的な生活を送るうえで不都合があるかどうかによって判断されるのです。

これはケースバイケースの部分もあるため、その人その人によって判断が分かれるのも確かです。自分だけで判断できるものではないため、医師の診断を受けることになります。

<自由診療にもメリットがある>

保険がきくかきかないかで、料金は大きく違います。病院によって手術の費用は違うので一概には言えませんが、20万円以上の違いがでることもあります。

ただし自由診療にもメリットがあります。

もっとも大きなメリットは、「自由診療の場合は手術方法が選択できる」ということでしょう。保険診療の場合は美観を整えることが目的ではないため、切開手術に限られます。また、傷跡が残ることもありますし、そもそも不可逆性の手術です。

対して自由診療の場合、自分の細かい要望を伝えることができます。目を美しく魅力的に見せるための工夫もすることができます。単に「日常生活の不便を解消するための手術」ではなく、「コンプレックスを解消して、美しくなるための手術」が受けられるというメリットがあるのです。

どちらが良い、悪いということはありません。

いずれにしろ、必ず医師に相談をしましょう。病院によっては両方を取り扱っているところもあります。

眼瞼下垂手術の種類とは。それぞれの手術のメリットとデメリット

眼瞼下垂を治したい!と考えたとき、多くの人が「手術」を考えるのではないでしょうか。

しかし眼瞼下垂の手術といっても、それは一つではありません。今回は眼瞼下垂を治すための代表的な手術方法と、そのメリットとデメリットについてお話していきます。

眼瞼挙筋腱膜短縮術のメリットとデメリット>

最初に、「眼瞼挙筋腱膜短縮術」についてみていきましょう。これは「がんけんきょきんけんまくたんしゅくじゅつ」と呼びます。

私たちの瞼の裏には、「結膜」が存在しています。そしてその結膜と繋がっている眼瞼下垂に関わりのある筋肉が「ミュラー筋」「眼瞼挙筋」です。眼瞼挙筋腱膜短縮術では、この2つを一度結膜から外してしまいます。そのうえで、瞼板(目に存在する皮脂腺。ここから出る油で目を守っている)にこれらを改めて固定することで眼瞼下垂を治療する、という方法です。

この方法は、さらに「表面を開ける方法」と「裏側からアプローチする方法」に分けられています。前者の場合はダウンタイムが長くないことがメリットですが、手術跡は残ります。対して後者の場合はダウンタイムが長く二重にすることが面倒な一方で、手術跡が残らないというメリットがあります。

この方法は昔からよく使われてきた歴史の長い方法です。二重瞼を作ったり(表面からの手術の場合)、目を大きく見せたりすることができる方法ということでも知られています。ただ一方で、内出血が見られたり、腫れがひどく出たりすることもありうるため、現在は一般的な方法ではないようです。

<眼瞼挙筋腱膜前転術のメリットとデメリット>

眼瞼挙筋腱膜前転術は、挙筋腱膜やミュラー筋だけでなく、「眼窩隔膜」と呼ばれるものも使います。これは挙筋腱膜と繋がっている膜なのですが、これの一部分をはがして瞼板に一緒に固定します。

この方法の場合、術後の仕上がりに不自然さがなく、手術をしたことがほとんどわからない仕上がりになる、という特徴があります。また、眼瞼下垂の一つの症状である肩こりなども改善しやすいと考えられています。

ただ、この方法の場合は、傷が12月ほど赤くなって残ることがあります。また、医師の技術に左右される手術方法でもあります。

<「切らない手術」のメリットとデメリット>

現在脚光を浴びているのが、「切らない手術」です。これは画期的な眼瞼下垂の手術方法であり、多くの人に注目を浴びています。

もっともこれは、「まったくメスを入れない」というわけではありません。病院によって違いはありますが、糸などを使って持ち上げる必要がある場合もあるため、「結膜にはメスを入れないが、皮ふにはメスを入れる」としているところもあります。

ただ、埋没法をうまく用いることによって本当にまったく切らずに状況を改善する方法を用いているところもあります。

「切らない手術」におけるメリットは、「恐怖感が少ないこと」「ダウンタイムが少な目であること」などが魅力ではあります。ただし、費用はかかりやすい傾向にあります。

「切らない手術」に関しては、病院ごとによってやり方が大きく違うため、一概に「絶対にこうだ」「切らない手術とはこういうことを言うのだ」と言い切ることはできません。何をもって「切らない手術」と言っているのかは、病院によって異なるからです。そのため、「切らない手術」という言葉だけに惑わされず、必ずその病院の手術方法を確認することが重要です。その際には、その手術が永続的な効果を発揮するものなのか、それともあくまで一時的な対策にすぎないのかも確認しなければなりません。

ちなみにここでは取り上げませんでしたが、前頭筋を釣り上げる手術などもあります。

眼瞼下垂の症状について。重度の場合は、日常生活にも支障が!?

まぶたをささえる筋肉が弱いことによって起きる「眼瞼下垂」。

この眼瞼下垂にはどんな症状があるのでしょうか。それについて見ていきましょう。

<まず大きいのは「外見的な問題」>

眼瞼下垂のなかでよく取り上げられるのは、やはり「外見上の問題」でしょう。

眼瞼下垂は、瞼が垂れ下がってくる症状であるため、非常に眠そうな印象を与える顔つきになります。また、額のシワが目立ちやすくなるなどの症状が見られます。

さらに、三白眼気味になる……といった問題もあります。

眼瞼下垂の場合、必ずしも両方の目に起きるわけではありません。また、筋肉の収縮によるところも大きいため、左右の目の大きさが異なって見えるようになるなどの問題もあります。

さらに、目の面積が物理的に小さくなってしまうため、物が見えにくくなることもあります。特に、「上部」を見ることが苦手になります。

また、まぶたの重みを感じる人も多いと言われています(個人差があります)

このような特徴を持つため、女性にとっては特につらい症状だと言えるでしょう。

<眼瞼下垂には健康上の問題もある>

眼瞼下垂の症状について知ろうとするとき、上でも述べたように、多くのところが「外見上の問題」を取り上げます。しかしながら、眼瞼下垂の問題は、必ずしも「外見上の問題」だけにとどまるわけではありません。健康上の問題も生じるのです。

眼瞼下垂は、実は「頭痛」をもたらします。頭痛には片頭痛や緊張性頭痛といったものがありますが、眼瞼下垂を患っている人は、これらの頭痛を高い確率で併発しています。専門家のなかには、「原因がない、といっている頭痛の大半が、この眼瞼下垂由来のものである」としている人もいるほどです。

さらに、頭痛とよくセットで扱われる「肩こり」も起きやすくなります。上でも述べましたが、私たちは「見えにくい何か」を見ようとするとき、視界の狭さを補うために体を動かします。

眼瞼下垂の場合は「上部」が見えにくくなるため、肩や顎を動かして調整しようとします。11回の負担はそれほど大きいものではありませんが、このような行動を繰り返していくことで、肩周りの筋肉を大きく疲弊させてしまいます。その結果として、肩こりが起きる可能性が多いと言われています。

<こんなことにも関わっているのかも? 眼瞼下垂のもたらす症状>

眼瞼下垂のもたらす外見上の変化と、肩こりと頭痛は多くの医師が認めていることです。

ただ、それ以外にも眼瞼下垂がさまざまな症状に関わっているのではないか、と考える向きもあります。

眼瞼下垂は睡眠障害や顎関節症を引き起こす可能性がある、と指摘する医師もいます。まぶたが下がっている状態のときに、まぶたを押し上げようとすると筋肉をたくさん働かせる必要があります。この「たくさん働かされた筋肉」によって神経が緊張して、睡眠障害に繋がると考える人もいるのです。また、「眠れないこと」が慢性疲労の原因となることもあります。そしてこの慢性疲労状態のときに、「どうにかしないと」「なんとか活動できるようにしないと」と気を張り詰めて歯を食いしばることで、顎関節症が起きることもあると言われています。

また、めまいがおきてしまったり、気分が優れなくなってしまったり、ぜんそくがおきたりすることも眼瞼下垂が原因の一つである、と考える向きもあります。さらには、けいれんなどの症状が見られることもあります。

いずれの場合にせよ、眼瞼下垂は決して安心できる症状ではありません。外見上の問題にだけとどまるわけではありませんから、何か異常があれば、眼瞼下垂が原因であることも疑い、一度病院に足を運ぶようにしてください。

先天的なタイプと後天的なタイプがある!? 眼瞼下垂の原因とは

「眼瞼下垂」は、起こる原因がきちんとあります。

今回は、この「眼瞼下垂」の原因について見ていきましょう。

<後天性か先天性か、それとも偽眼瞼下垂か>

最初に知っておきたいのは、「眼瞼下垂には3つの種類がある」ということです。「先天性」「後天性」「偽眼瞼下垂」の3つであり、それぞれで原因が違います。

まず、「先天性眼瞼下垂」について見ておきましょう。これは生まれつきのものです。先天性の場合は、まぶたを動かす筋肉の力が弱かったり、それを動かすための神経がうまく働いていなかったりすることによって起こります。先天性の場合は、両方の目ではなく、どちらか片方の目に起こることが多いと言われています。

もっとも先天性のものの場合、それによって目が悪くなったり、視界が狭くなったりすることはほとんどないと言われています。そのため、手術をすぐに行わなければならない、というものではありません。

「年をとったらまぶたが下がってきた」という人の場合は、後天性の眼瞼下垂を疑うべきです。加齢によるものや生活習慣によって起きるものであり、次項の「原因」ではこれを取り上げます。

偽眼瞼下垂というのは、名前からも分かるように、本当の意味での眼瞼下垂ではありません。目の周りに異常が起きることによって、眼瞼下垂のように見えてしまっている状態です。偽眼瞼下垂をもたらすトラブルとしては、眼球の陥没などが考えられます。

<後天性眼瞼下垂の原因について~加齢によるもの>

このなかで意識して対処しやすいのは、後天性の眼瞼下垂でしょう。そこでここでは、この後天性の眼瞼下垂が起こる原因について詳しく見ていきます。

後天性の眼瞼下垂が起きるもっとも大きな要因は、「加齢」です。これは特に、「老眼性眼瞼下垂(加齢性眼瞼下垂とも)」と呼ばれているものです。

人間は年を重ねると、筋肉などが昔ほどきちんと動かなくなります。まぶたを支えているのも筋肉なのですが、この筋肉が緩んでしまい、うまくまぶたを引き上げることができなくなってしまいます。

このため、昔は眼瞼下垂が見られなかった人であっても、年をとると眼瞼下垂になってしまうこともあります。

<後天性眼瞼下垂の原因について~ライフスタイルによるもの>

この加齢性眼瞼下垂は、年を重ねていくうちに出てくるものです。ただ、眼瞼下垂を起こしやすいライフスタイルがあるのも確かです。

筋肉や腱膜に異常を起こすことで眼瞼下垂が起きるわけですから、これらにダメージを与えるような行動が原因になっている、と言えます。

たとえば、「目をこする」といった日常的な行動。これをしていると、髄膜が厚さを失ってしまうことがあります。アレルギー性の結膜炎を持っている人や、さかさまつげの人などは要注意です。

また、コンタクトレンズを常用している人や、アイメイクをきつくいれたりする人も要注意です。コンタクトレンズは目に負担をかけますし、濃いアイメイクを落とすために目をこする人も多いでしょう。これによっても目にダメージが行きます。

加えて、泣き虫な人も目をこすりがち。これらにも注意が必要です。

また、現在ではパソコンを使う人も注意が必要、と言われています。ただこれは、「パソコンを使うこと」がそのまま眼瞼下垂とイコールになっているわけではありません。目を使いすぎたことで結膜炎などを起こしやすくなり、そこから眼瞼下垂につながるのでは、という話です。

いずれの場合にせよ、眼瞼下垂はだれにでも起こる可能性のあるものだということははっきりしています。年をとることで起りやすくなるものですし、「普段の生活」のなかにも、眼瞼下垂の原因は潜んでいると言えるのです。

眼瞼下垂(がんけんかすい)とはどんな症状?

このサイトでは、目の開きが悪くなり、外見的に眠たそうにも見られる「眼瞼下垂」について解説します

<眼瞼下垂とはどんな症状のことを言うのか>

眼瞼下垂は、名前からも分かるように、「目」の部分に関する症状のことを言います。

目の周りには筋肉があり、そのうちの一つである「眼瞼挙筋」というものがまぶたを持ち上げています。私たちのまぶたがしっかり持ち上がり、目にかかっていないのは、この眼瞼挙筋の働きが大きいと言えます。

しかしながら、この眼瞼挙筋はずっと同じように働き続けられるわけではありません。さまざまな理由でこの筋肉の働きが弱まり、まぶたが垂れ下がってきてしまうことがあります。

この状態を「眼瞼下垂」という名称で呼んでいます。

<眼瞼下垂の歴史について>

さて、このような特徴を持つ眼瞼下垂ですが、実はこの眼瞼下垂という症状はそれほど長い歴史を持つ症状ではありません。

この症状が認知されるようになったのは、なんと1969年になってからなのです。

1969年に、ミシェル・ビアード(ミシェル・ベアードとも)博士が出した本である「BEARD’S PTOSIS」にその記述が見られます。この本には、眼瞼下垂の手術方法が書かれており、これが原点だと考えられています。

このときに扱われていた症例数は、450件。私たちから見れば非常に多い件数に見えるのですが、一般的な医療的な判断からすると、これは非常に少ない数なのだそうです。

ただ、当時の技術を生かした写真やイラストなどがふんだんに使われており、現在でも非常に興味深い書籍として知られています。

ちなみに、この「眼瞼下垂」という症状がそれほど長い歴史を持っていないことについて、解釈を添えている専門家もいます。その意見によると、「絶対に治療しなければいけない病気だ、とは認識されていなかったのでは」ということです。眼瞼下垂には先天性と後天性がありますが、先天性の場合は私たちの目鼻立ちと同じように「容貌の特徴の一つ」、後天性の場合は「加齢による変化」だととらえられていたのではないか、と推察されています。

現在はさまざまなところで「眼瞼下垂」という症状が知られるようになってきました。眼科などの診療項目の一つとしても数えられるようになっています。しかしやはり、まだまだ「技術」という意味では研究途上の症状のうちの一つだと言えるのかもしれません。

<眼瞼下垂と「たるみ」はまったく違うもの>

診療科目のうちの一つとして眼科などにも取り上げられるようになった、とした眼瞼下垂ですが、これはその症状から、「眼瞼下垂」は、しばしば「たるみ」と混同されがちです。しかし眼瞼下垂とたるみはまったく異なります。たるみは、「皮ふ」が垂れ下がってきてしまうことによって起こるものであり、「筋肉の退化」によって起きる眼瞼下垂とは明確に区別されるのです。そのため、治療方法も異なります。

眼瞼下垂の場合は「埋没法」と呼ばれる方法などで対応することが増えていますが、たるみの場合は切開という方法を用いることが一般的です。

たるみか、それとも眼瞼下垂ということも、きちんとした熟練の医師ならば見極めることがもちろん可能です。「メスをいれなければいけないのが怖い」「本当にきちんと見極めてくれるのかが不安」「歴史が浅い病気なら、目の前のお医者さんにもわからないかもしれない」ということであれば、いくつかの病院にセカンドオピニオンとしてかかってみるのもよいでしょう。また、治療方法についてもそれぞれの病院で異なります。自分にあった病院を選ぶためにも、不安要素は少なくしましょう。