眼瞼下垂の症状について。重度の場合は、日常生活にも支障が!?

まぶたをささえる筋肉が弱いことによって起きる「眼瞼下垂」。

この眼瞼下垂にはどんな症状があるのでしょうか。それについて見ていきましょう。

<まず大きいのは「外見的な問題」>

眼瞼下垂のなかでよく取り上げられるのは、やはり「外見上の問題」でしょう。

眼瞼下垂は、瞼が垂れ下がってくる症状であるため、非常に眠そうな印象を与える顔つきになります。また、額のシワが目立ちやすくなるなどの症状が見られます。

さらに、三白眼気味になる……といった問題もあります。

眼瞼下垂の場合、必ずしも両方の目に起きるわけではありません。また、筋肉の収縮によるところも大きいため、左右の目の大きさが異なって見えるようになるなどの問題もあります。

さらに、目の面積が物理的に小さくなってしまうため、物が見えにくくなることもあります。特に、「上部」を見ることが苦手になります。

また、まぶたの重みを感じる人も多いと言われています(個人差があります)

このような特徴を持つため、女性にとっては特につらい症状だと言えるでしょう。

<眼瞼下垂には健康上の問題もある>

眼瞼下垂の症状について知ろうとするとき、上でも述べたように、多くのところが「外見上の問題」を取り上げます。しかしながら、眼瞼下垂の問題は、必ずしも「外見上の問題」だけにとどまるわけではありません。健康上の問題も生じるのです。

眼瞼下垂は、実は「頭痛」をもたらします。頭痛には片頭痛や緊張性頭痛といったものがありますが、眼瞼下垂を患っている人は、これらの頭痛を高い確率で併発しています。専門家のなかには、「原因がない、といっている頭痛の大半が、この眼瞼下垂由来のものである」としている人もいるほどです。

さらに、頭痛とよくセットで扱われる「肩こり」も起きやすくなります。上でも述べましたが、私たちは「見えにくい何か」を見ようとするとき、視界の狭さを補うために体を動かします。

眼瞼下垂の場合は「上部」が見えにくくなるため、肩や顎を動かして調整しようとします。11回の負担はそれほど大きいものではありませんが、このような行動を繰り返していくことで、肩周りの筋肉を大きく疲弊させてしまいます。その結果として、肩こりが起きる可能性が多いと言われています。

<こんなことにも関わっているのかも? 眼瞼下垂のもたらす症状>

眼瞼下垂のもたらす外見上の変化と、肩こりと頭痛は多くの医師が認めていることです。

ただ、それ以外にも眼瞼下垂がさまざまな症状に関わっているのではないか、と考える向きもあります。

眼瞼下垂は睡眠障害や顎関節症を引き起こす可能性がある、と指摘する医師もいます。まぶたが下がっている状態のときに、まぶたを押し上げようとすると筋肉をたくさん働かせる必要があります。この「たくさん働かされた筋肉」によって神経が緊張して、睡眠障害に繋がると考える人もいるのです。また、「眠れないこと」が慢性疲労の原因となることもあります。そしてこの慢性疲労状態のときに、「どうにかしないと」「なんとか活動できるようにしないと」と気を張り詰めて歯を食いしばることで、顎関節症が起きることもあると言われています。

また、めまいがおきてしまったり、気分が優れなくなってしまったり、ぜんそくがおきたりすることも眼瞼下垂が原因の一つである、と考える向きもあります。さらには、けいれんなどの症状が見られることもあります。

いずれの場合にせよ、眼瞼下垂は決して安心できる症状ではありません。外見上の問題にだけとどまるわけではありませんから、何か異常があれば、眼瞼下垂が原因であることも疑い、一度病院に足を運ぶようにしてください。

眼瞼下垂(がんけんかすい)とはどんな症状?

このサイトでは、目の開きが悪くなり、外見的に眠たそうにも見られる「眼瞼下垂」について解説します

<眼瞼下垂とはどんな症状のことを言うのか>

眼瞼下垂は、名前からも分かるように、「目」の部分に関する症状のことを言います。

目の周りには筋肉があり、そのうちの一つである「眼瞼挙筋」というものがまぶたを持ち上げています。私たちのまぶたがしっかり持ち上がり、目にかかっていないのは、この眼瞼挙筋の働きが大きいと言えます。

しかしながら、この眼瞼挙筋はずっと同じように働き続けられるわけではありません。さまざまな理由でこの筋肉の働きが弱まり、まぶたが垂れ下がってきてしまうことがあります。

この状態を「眼瞼下垂」という名称で呼んでいます。

<眼瞼下垂の歴史について>

さて、このような特徴を持つ眼瞼下垂ですが、実はこの眼瞼下垂という症状はそれほど長い歴史を持つ症状ではありません。

この症状が認知されるようになったのは、なんと1969年になってからなのです。

1969年に、ミシェル・ビアード(ミシェル・ベアードとも)博士が出した本である「BEARD’S PTOSIS」にその記述が見られます。この本には、眼瞼下垂の手術方法が書かれており、これが原点だと考えられています。

このときに扱われていた症例数は、450件。私たちから見れば非常に多い件数に見えるのですが、一般的な医療的な判断からすると、これは非常に少ない数なのだそうです。

ただ、当時の技術を生かした写真やイラストなどがふんだんに使われており、現在でも非常に興味深い書籍として知られています。

ちなみに、この「眼瞼下垂」という症状がそれほど長い歴史を持っていないことについて、解釈を添えている専門家もいます。その意見によると、「絶対に治療しなければいけない病気だ、とは認識されていなかったのでは」ということです。眼瞼下垂には先天性と後天性がありますが、先天性の場合は私たちの目鼻立ちと同じように「容貌の特徴の一つ」、後天性の場合は「加齢による変化」だととらえられていたのではないか、と推察されています。

現在はさまざまなところで「眼瞼下垂」という症状が知られるようになってきました。眼科などの診療項目の一つとしても数えられるようになっています。しかしやはり、まだまだ「技術」という意味では研究途上の症状のうちの一つだと言えるのかもしれません。

<眼瞼下垂と「たるみ」はまったく違うもの>

診療科目のうちの一つとして眼科などにも取り上げられるようになった、とした眼瞼下垂ですが、これはその症状から、「眼瞼下垂」は、しばしば「たるみ」と混同されがちです。しかし眼瞼下垂とたるみはまったく異なります。たるみは、「皮ふ」が垂れ下がってきてしまうことによって起こるものであり、「筋肉の退化」によって起きる眼瞼下垂とは明確に区別されるのです。そのため、治療方法も異なります。

眼瞼下垂の場合は「埋没法」と呼ばれる方法などで対応することが増えていますが、たるみの場合は切開という方法を用いることが一般的です。

たるみか、それとも眼瞼下垂ということも、きちんとした熟練の医師ならば見極めることがもちろん可能です。「メスをいれなければいけないのが怖い」「本当にきちんと見極めてくれるのかが不安」「歴史が浅い病気なら、目の前のお医者さんにもわからないかもしれない」ということであれば、いくつかの病院にセカンドオピニオンとしてかかってみるのもよいでしょう。また、治療方法についてもそれぞれの病院で異なります。自分にあった病院を選ぶためにも、不安要素は少なくしましょう。