眼瞼下垂手術の種類とは。それぞれの手術のメリットとデメリット

眼瞼下垂を治したい!と考えたとき、多くの人が「手術」を考えるのではないでしょうか。

しかし眼瞼下垂の手術といっても、それは一つではありません。今回は眼瞼下垂を治すための代表的な手術方法と、そのメリットとデメリットについてお話していきます。

眼瞼挙筋腱膜短縮術のメリットとデメリット>

最初に、「眼瞼挙筋腱膜短縮術」についてみていきましょう。これは「がんけんきょきんけんまくたんしゅくじゅつ」と呼びます。

私たちの瞼の裏には、「結膜」が存在しています。そしてその結膜と繋がっている眼瞼下垂に関わりのある筋肉が「ミュラー筋」「眼瞼挙筋」です。眼瞼挙筋腱膜短縮術では、この2つを一度結膜から外してしまいます。そのうえで、瞼板(目に存在する皮脂腺。ここから出る油で目を守っている)にこれらを改めて固定することで眼瞼下垂を治療する、という方法です。

この方法は、さらに「表面を開ける方法」と「裏側からアプローチする方法」に分けられています。前者の場合はダウンタイムが長くないことがメリットですが、手術跡は残ります。対して後者の場合はダウンタイムが長く二重にすることが面倒な一方で、手術跡が残らないというメリットがあります。

この方法は昔からよく使われてきた歴史の長い方法です。二重瞼を作ったり(表面からの手術の場合)、目を大きく見せたりすることができる方法ということでも知られています。ただ一方で、内出血が見られたり、腫れがひどく出たりすることもありうるため、現在は一般的な方法ではないようです。

<眼瞼挙筋腱膜前転術のメリットとデメリット>

眼瞼挙筋腱膜前転術は、挙筋腱膜やミュラー筋だけでなく、「眼窩隔膜」と呼ばれるものも使います。これは挙筋腱膜と繋がっている膜なのですが、これの一部分をはがして瞼板に一緒に固定します。

この方法の場合、術後の仕上がりに不自然さがなく、手術をしたことがほとんどわからない仕上がりになる、という特徴があります。また、眼瞼下垂の一つの症状である肩こりなども改善しやすいと考えられています。

ただ、この方法の場合は、傷が12月ほど赤くなって残ることがあります。また、医師の技術に左右される手術方法でもあります。

<「切らない手術」のメリットとデメリット>

現在脚光を浴びているのが、「切らない手術」です。これは画期的な眼瞼下垂の手術方法であり、多くの人に注目を浴びています。

もっともこれは、「まったくメスを入れない」というわけではありません。病院によって違いはありますが、糸などを使って持ち上げる必要がある場合もあるため、「結膜にはメスを入れないが、皮ふにはメスを入れる」としているところもあります。

ただ、埋没法をうまく用いることによって本当にまったく切らずに状況を改善する方法を用いているところもあります。

「切らない手術」におけるメリットは、「恐怖感が少ないこと」「ダウンタイムが少な目であること」などが魅力ではあります。ただし、費用はかかりやすい傾向にあります。

「切らない手術」に関しては、病院ごとによってやり方が大きく違うため、一概に「絶対にこうだ」「切らない手術とはこういうことを言うのだ」と言い切ることはできません。何をもって「切らない手術」と言っているのかは、病院によって異なるからです。そのため、「切らない手術」という言葉だけに惑わされず、必ずその病院の手術方法を確認することが重要です。その際には、その手術が永続的な効果を発揮するものなのか、それともあくまで一時的な対策にすぎないのかも確認しなければなりません。

ちなみにここでは取り上げませんでしたが、前頭筋を釣り上げる手術などもあります。